理事長所信

一般社団法人とだわらび青年会議所
2022年度理事長所信

一般社団法人とだわらび青年会議所
第24代理事長  桑原 勇太

基本理念
誰もが夢を描けるまち「とだわらび」の創造

スローガン
雲外蒼天~私たちの行動が未来を創る~

基本方針
1.リアルとデジタル双方の優れた面を活かし、地域社会に私たちの運動を効果的に届けよう

2.地域企業、市民と連携し、地域社会に貢献できる事業に挑戦しよう

3.青少年に、自ら未来を選択し行動することが可能となる事業に挑戦しよう

4.メンバーの連携の強化、また、新しいメンバーの加入と成長の機会の提供によって、より行動できる組織を作ろう

事業計画
1.青少年育成事業

2.SDGsを活用した地域活性事業

3.拡大事業

4.周年準備事業

5.メンバー交流事業

6.蕨市・戸田市・JCI・JCI日本・関東地区協議会・埼玉ブロック協議会への出向協力・出向促進並びに出向者支援

7.京都会議・サマーコンファレス(横浜)・全国大会(大分)・ASPAC(堺高石)・世界会議(香港)・関東地区大会(韮崎北斗)・埼玉ブロック大会(久喜)への参加推進

~はじめに~
 戸田市蕨市は、都心へのアクセスの良さと荒川や豊かな緑に恵まれたまちとして発展し、1973年に蕨青年会議所、1974年に社団法人戸田青年会議所がそれぞれ創立され、1999年に2つの青年会議所が社団法人とだわらび青年会議所として統合され今に至る。
これまでに、多くの先輩が地域のために手を携えながら様々な事業を展開し、現在まで引き継がれている。しかし、昨今の新型コロナウイルスの感染拡大によって、マスクの着用が常態化し、リモートワークやリモートでの授業等デジタルの活用が進むなど、社会は大きく変容を遂げた。ワクチン接種の促進等の明るい材料がある一方で、緊急事態宣言の常態化等、未だはっきりした終息の目途は立っていない。今後、地域社会においては、新型コロナウイルスの終息に伴い、コロナ禍によって起きた変化と、従前の仕組みとをどのように融合させていくのかといった、大きな変革が求められていくことになる。このような過去に類を見ない変化の時において、変化に対応する旗手としてリードしていくことができるのは、青年だけで決定することができ、自らの予算とマンパワーで行動し、社会の多くの分野とつながることができる青年会議所であると考える。

【誰もが夢を描けるまちとだわらび】
新型コロナウイルスの感染拡大によって、社会に大きな変化が生まれた。いわゆるコロナ禍は、漠然と現状が続いていくのであろうと考えていた多くの人々に対して未来の予測可能性の不確かさを顕在化させたものともいえる。このような混沌とした状況において、持続可能な地域の発展を成し遂げるためには、地域住民や企業が、自身の可能性を再認識あるいは発見し、閉塞感を打破できるような明るい希望をもつことが大切であると考える。自らの可能性を信じればこそ、理想とした未来像を描くことができる。そして、私たちとだわらび青年会議所のメンバーも、自身がコロナ禍により大きな影響を受けている中で、地域のために活動するという挑戦を続けている。新たな事業の構築や様々な担いを志を同じくするメンバーと共に楽しみ、成し遂げることによって成長し青年会議所で活動する意義や自身の可能性を感じることができるものと考える。

【新たな経験と過去の実績との融合】
コロナ禍は、これまで求められつつも導入されていなかったテレワークなどデジタルの活用等といった変化を急速に推し進めた。私たちとだわらび青年会議所も、2021年度デジタルを活用し、これまでにない時間的距離的制限を受けない事業を展開してきた。これは対面を前提としていた私たちにとって、新たな運動の可能性を大いに広げるものとなった。一方で、過去の対面での事業で得られた成果やその重要性についても再認識する機会となった。
幸いコロナ禍については、ワクチン接種が進み、次第に一定の制限を受けつつも対面で会うことも実施できる可能性が以前よりも高まってくるものと思われる。
そこで、私たちとだわらび青年会議所は、2021年度に得たデジタルの有効活用という新たな知見に加えて、対面で直接市民の方と接する事業を長年に渡り行ってきた実績から引き継ぐ点は引継ぎ、新たに運動を展開していくことが必要となる。そして、その結果として誰もが自分の明るい展望を持ち、未来を切り開くことができるまち「とだわらび」を実現できるものと考える。

【青少年の育成】
私たち青年会議所が青少年育成を行う意義は、「より良い変化をもたらす力を若者に与えるために発展・成長の機会を提供すること」、つまりは人材開発という点にある。こうした目的を実現するため、これまでにもとだわらび青年会議所において、多数の青少年事業を行ってきた。
将来への展望が明らかではない現在においては、青少年が自らの道を切り開くには、青少年それぞれが自らの力を信じ、課題を設定し、能動的に解決策を模索することが必要となる。実際に、企業側が青少年に求めている能力には、実行力と並んで、主体性や課題解決能力が挙げられている。そしてその前提として、青少年が今後主体的に学んで成長していくためには知識を得て視野を広げる機会があることが不可欠であると考える。学ぶためには、まずどのような課題があるのかを知らなければ、学びたいと考えることもできない。
青少年を取り巻く環境は、新型コロナウイルスの感染拡大によりオンライン授業が取り入れられる等大きな変化を遂げており、インターネットの利用により容易に多くの知識を得ることができる一方、主体的に問題解決にあたる機会は減少している。加えて、日本国内の青少年においては、かねてより自己肯定感の低さが解決すべき問題として挙げられているところ、オンライン等により他者と触れ合うことが減少していることにより、自己肯定感を高める機会も減少していると思われる。対外的な活動も多くが制限されており、授業以外の場において自ら体験して社会についての知識を得る機会も減少している。さらに、現在日本においては7人に1人の子が貧困といわれる状況であり、そのような家庭環境にある青少年が学外での学びの機会を得ることも難しい。
そのため、私たち青年会議所は、将来地域を牽引する人材を育成するために、これまで家庭環境等から事業への参加が困難であった青少年にもアプローチし、青少年及びこれを取り巻く環境に対して事業を展開する。これにより、青少年に知識を学ぶ機会を与えた上で青少年が主体的に考えこれを発信することによって青少年の主体的な課題解決能力と自己肯定感を高める。これらの事業によって、青少年が自分の夢を描くことができることを実現する。

【SDGsを活用したまちの活性化】
2015年9月に国連で採択されたSDGsについては、取り入れ実践する企業が増え、次第にその内容については周知されつつある。とだわらび青年会議所においても、2021年度においてSDGs推進委員会を立ち上げ、市民への幅広い周知活動を行ってきた。
こうしたこれまでの実績を踏まえて、 SDGsを通した地域の活性化を行う。
戸田市は、その基本計画に7つの基本目標を掲げており、その一つとして「活力にあふれ人が集い心ふれあうまち」を目標として掲げている。そして、その実現のため経済戦略プランを策定しSDGsの推進など事業者の社会的な取り組みを支援することとしている。
蕨市においても、蕨市まち・ひと・しごと創生総合戦略を定めており、人口や街を訪れる人を増やすことを目標とした事業を行うこととしている。両市ともに、経済的な発展が地域の活性化には不可欠であるとした方針を作成している。
新型コロナウイルスが終息に向かったとしても、新たな感染症や天災、その他さまざま要因によって、経済的に厳しい状況になることが想定される。そのような事態が生じてもまちが発展し続けるためには地域経済の発展が必要であり、そのために企業の継続的発展が必要であることは言うまでもない。そして、企業が継続的に発展するためには地元企業が、企業間あるいは市民とのつながりを持つことが不可欠である。これは、企業の継続的発展にSDGsの実践が不可欠となりつつある現状において、実践している企業と企業が連携することや、実践している企業を市民が知り選択することによってその成長が促進されるものと考えられることによる。さらには、まだ実践していない企業にもSDGs推進によって発展しようとする波及効果も期待される。
そのため、とだわらび青年会議所がSDGsを通して、また、とだわらび青年会議所のメンバーも加わって、企業間及び企業と市民とのつながりを形成することで、地元企業の成長を促進する。これによって、経済の発展を促すことができれば戸田市蕨市の企業また市民が活性化できるものと考える。
こうした事業展開によって、戸田市蕨市の企業や市民にとって明るい展望をもち、夢を描ける地域社会を実現する。

【新たな仲間の拡大】
40歳で卒業という制度がある青年会議所にとって、拡大活動は常に解決すべき課題である。特に、とだわらび青年会議所においては、この先3年間で卒業するメンバーが非常に多く、早急に人員の確保という点からも我々と共に活動するメンバーを増やしていくことは急務であり、同時にこれまでのとだわらび青年会議所の運営や事業についての知識・経験を継承していくためには、様々な事業を実際に行ってきたメンバーが残っているこの3年の間に拡大ができることが望ましい。また、様々な能力や人柄をもったメンバーが多く集まり多様性を発揮できることが、今後のとだわらび青年会議所に必要なことと考える。
今年はとだわらび青年会議所の継続的な運動の展開のため、女性会員のさらなる増加など多様な人材の確保に努めつつ、35歳頃までのメンバーの拡充を重点的に行う。
新型コロナウイルスの感染拡大により、とだわらび青年会議所においても、集客を行うイベントが困難となっている今、例えばセミナー事業を行う場合であっても講師とメンバーとが対談する場を設ける等、とだわらび青年会議所にいる多種多様な能力・魅力を持ったメンバーの魅力を活かし拡大に繋げる。加えて、賛同し加入したメンバーに対して、メンバーとの連携と青年経済人としての能力の発展の機会・経験の場を提供することを行う。

【周年事業準備】
2023年、とだわらび青年会議所は創立25周年を迎える。とだわらび青年会議所は20周年を迎えた際に、5か年計画である【とだわらびビジョン】を作成し、これを指針としてこれまで運動を展開してきた。この5年の間において、想定されていなかったコロナ禍やこれに伴う大きな社会変革が生じ、予定していた運動すべてを実施することは困難になった。また、前提としていた解決すべき課題についても改めて検討する必要が生まれた。
周年事業を実施するかについては、本年に決めることではない。しかし、今後より運動を発展・推進していくために、節目となる年において、これまでの運動の検証を行い、引き継ぐべき点は引継ぎ、新たに検討すべき点を明らかにすることは、周年事業の実施の有無にかかわらず必要であると考える。新たな【とだわらびビジョン】についても検討の必要がある。
そのため、こうした検証を行い、周年事業を行うか否かを含めて検討し、新たな運動方針の策定をする準備を行う。

【卒業生会議体】
青年会議所は、メンバーに成長の機会を提供する団体である。しかし、同時に40歳で卒業という制度があり、青年会議所のメンバーとして活動できる時間には限りがある。歴が長いメンバーにとってはこれまでにやり残したことを、まだ加入して間もないメンバーにとってはとだわらび青年会議所という組織を使ってこそできることの実現。また卒業生の多彩な実力を発揮してもらいつつ、これを対外に発信していただく卒業生による会議体を作り、事業を担当していただく。

【仲間との交流】
とだわらび青年会議所には、様々な魅力や才能を持った人材が集まっている。とだわらび青年会議所が確実に運動を展開していくためには、メンバーが相互理解を深めることが不可欠であり、緊密な関係から多くの意見や考えを交わして互いに高め合うことが青年会議所に所属することの大きな魅力であると考える。
しかし、コロナ禍により実際に集まることが困難となり、そうした機会が失われてしまって久しい。その為、メンバーの親交を深め、連携を強化するための事業を行う。

【まとめ】
コロナ禍による閉塞感は未だ強く残っている。わたしたちにとっても、メンバー同士で会う機会も少なくなり、事業を行った際に参加された方たちの反応も直接感じる機会が少なくなっている。そうした面で各事業についての成果を実感することが難しく、ともすれば、何のために運動を行っていくのか、モチベーションが上がりづらくなっていることもあるかと思われる。
ようやく対面での事業の可能性が見えている今、2021年度に得たデジタルで事業を行った経験と、それ以前の実績から、まずは私たち自身が率先して楽しんで明るい展望を持った運動を展開し、とだわらびにも明るい未来をもたらそう。そのことによって、とだわらびが未来を自分で選択できる社会となるものと考える。
立ち込めている雲を突き抜けたその先には、青空が広がっている。その青空に到達するためには、とだわらび青年会議所として、「明るい豊かな社会」を実現する、まさに「希望をもたらす変革の起点」となるべく、運動を展開していこう。