■基本理念
誰もが主役、共に創る
■スローガン
The Team ~当事者意識が変革を起こす~
■基本方針
一般社団法人とだわらび青年会議所
第26代理事長 宇賀神 勇太
- メンバー全員が、当事者意識を持った会員拡大に挑戦する。
- 行政、企業、団体を巻き込んだ事業に挑戦する。
- 参加することでメンバーに大きな成長の機会を与え、多くの市民が当事者意識を
持てる事業に挑戦する。 - メンバー間の連携の強化、新規メンバーに活躍の場を提供する。
■事業計画 - 拡大事業
- 防災事業
- LOM全体事業
- メンバー交流事業
- 蕨市・戸田市・JCI・JCI日本・関東地区協議会・埼玉ブロック協議会への
出向協力・出向促進並びに出向者支援 - 京都会議・サマーカンファレンス(横浜)・全国大会(博多)・ASPAC・埼玉
ブロック大会(朝霞)への参加推進
【はじめに】
私は小学1年生からサッカーというスポーツに携わっている。選手だけでなく、監督 やサポーター、運営など、様々な役割を担ってきた。サッカーの目標は試合に勝つこと だが、目標によってはチームの状況も異なる。趣味のチームでは楽しみや勝利が主な目 標となるが、J リーグのようなプロのチームは勝利や優勝だけでなく、サッカーを通して の地域発展をさせるという高い目標が課せられている。強いチームを作るためには、チ ームワークと個々の能力が重要である。しかし、より高い目標を達成するためには、チ ーム全体で連携し、戦術を考えることに加えて、選手の体調管理や対戦相手の分析、チ ームの広報、そして、サポーターの後押しなど、様々な外部の人たちも重要な役割を果 たしている。
では、私たちJCはどちらのチームを目指すべきだろうか。私は J リーグのようなチー ムを目指すべきだと考える。当然、私たちは地域貢献を生業としている団体ではない。 しかし、持続可能な地域を作るという非常に高い目標に向けて活動している。この目標 を達成するためには、自分たちが楽しむ為の趣味のチームではなく、 後者のようなチームを目指すべきではないだろうか。このような強固なチームとして活 動をし、市民を巻き込むことで、様々な可能性と希望に満ちた街を創造することが出来 ると信じている。
【目指すべきTeam】 私たち青年会議所は、異なるバックグラウンドや経験を持つメンバーが集まっている
団体である。多様な視点やアイディアを持ち寄ることで、地域の様々なニーズや課題に 包括的なアプローチを取ることができる。この特性を最大限に活かすためには、メンバ ー全員が共有するビジョンを持ち、互いを尊重し、連携を行うことが重要だと考える。 私たちは一枚岩となったTeamであり、外部の人々、団体、企業と協力するだけでな く、共に活動したいと思える魅力ある団体でありたいと考えている。私たちの活動は周 りの心を動かし、多くの人々が私たちを応援する′′ファン′′でなく、支持者として私た ちをサポートしてくれる存在が増えるだろう。魅力溢れるTeamを結成し、一年を通 してより効果的な運動をおこなっていく。
【当事者意識】
地域課題を解決するうえで『当事者意識』という言葉に再び注目が集まっている。そ こで重要視されるのはまず、各個人の意識である。「他人事」ではなく「自分事」と思う からこそ、人は課題やミッションに主体的に取り組む。そのためには、共通の意識をも つ為の目標が重要ではないだろうか。ただ漠然と当事者意識を持ちましょうと言われて も、人は何に対して当事者意識を持ったらいいのかわからず、その発信は独りよがりな ものとなり、やがて雑音となっていくだろう。まずは、「私にも貢献できる」という感覚 を持ってもらい、気軽に一歩を踏み出させるためのプラットホームの整備、体験をサポ ートするためのTeamの存在が必要不可欠である。このような基盤があってこそ、「当 事者意識」の感覚が発展していくと考える。
【会員拡大】
どんなに優秀であり、実績に富んだ人材も40歳で卒業という制度がある青年会議所に とって、会員拡大活動については常に解決するべき課題であるが。特に、この2、3年で 多くのメンバーが卒業していく当団体にとっては、会存続の危機ともいえる状況に直面し ている。地域をより良くするための活動を行っても、組織が存続できなくては本末転倒で ある。この状況を脱する為には、拡大委員会を主軸としたメンバー全員の圧倒的な当事者
意識が必要不可欠である。誰一人取り残すことはなく、自分たちの居場所を自らの行動で 守るために、メンバー間の連携を行ない1人でも多くの志し溢れる仲間を拡大していく。 また、25年という長い年月、この街をより良くするために情熱を注いできた、多くの先 輩諸兄姉も我々にとっての大きなレガシーではないだろうか。先輩諸兄姉との連携を行い、 LOM全体を巻き込んだ会員拡大を行なうことで、持続可能なTeamを創り上げる。
【防災事業】
市民に当事者意識を持ってもらう為には共通の問題意識が必要である。より良い街を 創るうえで、多くの課題を解決する必要があるが、防災に対する課題は両市共に共通の 課題である。具体例として、南海トラフ地震は30年以内に70%~80%の確率で発 生するとされている。この地震では、直接的な被害だけではなく、住宅密集地での火災 や、河川近接地における液状化など、多く二次災害が懸念されている。また、記憶に新 しい2019年10月12日に発生した台風19号での災害では、両市ともに幸い、死 者が出ることはなかった。しかし、荒川氾濫という最悪のシナリオが起きてしまった場 合、私たちの大切なものの多くを、失いかねない状況に直面してしまう恐れがあった。 防災に対する市政への重要度は、蕨市は29%で2位、戸田市は35.4%で3位(共に 複数回答あり)と高い水準にはなっている。しかし、市民が行っている防災対策は、食 料、飲料の備蓄が主なものである。ただこれでは、命を護ることは出来ない。このよう な状況は、市民の大災害に対しての当事者意識がまだまだ低いことを示している。市民 の意識を他人事から自分事に変え、主体性を持った「適切な行動」を起こす為には、参 加しやすい環境を提供する必要がある。そのためには、私たち自身が、防災に関しての 専門的な知識、経験を有する諸団体及び有識者とのTeamを結成し、多くの市民に体 験してもらう必要があると考える。
【時代背景に沿った内部運営】
現在、会議に使用する議案には資料を大量に添付したものが多くある。もちろんそれは 議案を成立させる為の努力の結晶だが、1つの意思決定に対して膨大な時間と労力を掛け てしまっている証拠でもある。あまりにも早い変化の現代社会において、青年会議所も修 正し生産性を上げ、意思決定までの時間とコストを最小化し、その時間とコストをより有 効的に使うことが必要だと考えている。そこで会議での意思決定のあり方そのものを時代 背景に沿ったものへと新化させていく必要がある。運動を最大効率化させるためには、運 動を生み出す会議そのものの運用や習慣も見直さなくてはならないと考えているからだ。 Web3.0がすでに始まった超高度情報化社会において理念を実現させる手法を新たに 問うことは出来るはずだ。例えばウェブ会議に留まらず、様々なアプリやクラウドサービ スを活用するIT化などのシステムの導入を行い、LOM の会議の円滑化を図る。同時に、 近年は事業を行う際、どうしても委員会マターの事業になりがちなことは、大きな問題で
ある。とりわけ、2024年度は対外との連携が重要だと考えている。私たちに係ってく れる人たちは、~委員会との事業を行っているのではなく『とだわらび青年会議所』と関 わってくれていることを忘れてはいけない。2024年度は各例会において委員会メンバ ー意外にも役割分担を行い、運動を展開していき、本当の意味でのLOMの事業を構築し ていく。
【LOM全体事業】
私たちJAYCEEには等しく成長の機会が与えられている。大いなる成長を遂げる為 には、難題に立ち向かう勇気が求められることもある。もちろん、自己成長を主体に考え た事業構築も必要である。しかし、難しい地域の課題を解決する為に多くの時間を費やし、 様々なアイディアを生み出す為の議論をし、時には体を動かし、仲間と共に達成すること により、結果自己成長へ繋がると信じている。まさに、実践に勝る経験は無いということ である。そこで、私たちは市民に対してシビックプライドを持たせられる事業を提供する。 シビックプライドとは、「地域への誇りと愛着」を表す言葉である。自分たちの住むまち をより良いものに、そして誇れるものにしていこうという思いを指している。「郷土愛」 にも似ているが、少しニュアンスが違い、自分自身が地域の「主役」であると自覚し、さ らにまちを良い場所にしていこうとする「意志」が含まれる。その結果、地域には志し高 く、自発的に活動を行う市民、組織が増え、私たちの次なる使命に共に挑む新たな仲間が 現れ、大きな支えとなるだろう。このような連鎖を生むことの出来る組織こそが私たち青 年会議所だと私は強く心から信じている。自分たちの限界に挑戦し、多くの可能性に満ち た事業に挑戦することで、個と組織のより大きな成長の機会を提供する。
【卒業生会議体】
1年間という短い時間で、より効果的な事業を行うためには、運動の最大効率化が非常 に重要だと私は考える。私たちJCは、異なるバックグラウンドや専門性を持つメンバー が集まっている団体だ。私たちは共通のビジョンを共有し、お互いの強みを最大限に活か すことで、強固な組織を築くことができるだろう。また、モチベーションを高め、維持す ることも非常に重要だ。私たちは全員が与えられた役割を遂行し、時にはお互いをサポー トしあう組織を作り、活動を進めていく必要がある。さらに、組織内の協力関係を強化す るためには、チームビルディング活動や共同プロジェクトを実施することも有効だ。これ により、メンバー同士の信頼関係が深まり、Teamの結束力が高まるだろう。私たちの 目標は、短い期間で効果的な事業を達成することだ。そのためには、上記のアプローチを 取り入れながら、柔軟性と創造性を持ったチームメンバーが、変化に対応する能力を持つ ことも重要だ。私たちは一丸となって、この1年間を有意義なものにし、より良い結果を 出すことを目指す。
【とだわらび塾】
私たちは前年度から計画を立て、多くの時間を費やし慎重に事業を進めている。事業構 築の段階から携わっているメンバーには共通認識があり、与えられたタスクに関しても理 解があるだろう。しかしながら、新たに入会したメンバーは、まだ団体の活動に慣れてい ない中で与えられる役割に疑問を持ち、やらされているだけになってしまいコミットする ことが難しいのではないかと思われる。彼らにも積極的に参加してもらうためには、私た ち自身が彼らと共に活動し、活動意欲を引き出す必要がある。新規メンバーが中心となる 活動を通じて、彼らが自己肯定感を持ち、成長できる機会を提供することが重要だ。私た ちは彼らに対してサポートをし、アイディアや意見を尊重する姿勢を持つことが重要だ。 また、新規メンバーに対しては、JCの組織や活動内容についての教育も行う必要がある。 彼らが団体の目的や価値を理解し、共有できるようにすることで、より一体感のある活動 が可能になるだろう。私たちは新規メンバーを貴重な資産と位置づけている。彼らの活躍 に期待し、主体となって活動できる環境を整えることが、とだわらび青年会議所の未来を 築くための重要な一歩となるだろう。
【最後に】
私たちは未経験の事業を構築する際には、不安や心配が生じることがあるだろう。新し い領域に進出することは、予測不可能な困難や挑戦が待ち受けているかもしれない。その ような状況で悩んだり疲れたりすることもあるし、時には途中で投げ出したくなることも あるだろう。しかし、そんなときには一歩引いて、周りを見渡してみることが重要だ。自 分だけでなく、同じような苦境に立たされている仲間がいるはずだ。彼らも同じように悩 み、疲れ、挫折の瞬間を経験しているのだ。ここでサッカーの例えがふさわしいかもしれ ない。サッカーはチームスポーツであり、仲間同士がお互いを支え合うことが求められる。 試合中にチームメイトが困難に直面しているとき、自分が歯を食いしばって一歩踏み出し、 アクションを起こすことで戦況が一変することもある。それがTeamの力だ。私たちも 同様に、仲間たちとTeamを組んでいるのだから、彼らの存在を忘れずに助け合い、支 え合おう。困難な状況に立たされたときこそ、私たちの結束が試される瞬間だ。誰かが困 っているなら、私たちがフォローして支えることで、大きな変化をもたらすことができる だろう。
大丈夫、私たちはTeamなのだから。