一般社団法人とだわらび青年会議所
2023年度理事長所信
一般社団法人とだわらび青年会議所
第25代理事長 菅原 啓太
基本理念
自然と笑顔溢れる街とだわらび
スローガン
Enjoy!~笑顔を地域へ広げよう~
■基本方針
1.様々な人と連携した事業に挑戦しよう
2.青少年が自らの個性や魅力を発揮できるような事業に挑戦しよう
3.地域へ効果的に魅力を発信できる事業に挑戦しよう
4.メンバーの交流や成長を図ることで、より持続可能で強固な組織を作ろう
■事業計画
1.周年事業
2.青少年育成事業
3.総務広報事業
4.拡大事業
5.メンバー交流及び成長のための事業
6.蕨市・戸田市・JCI・JCI日本・関東地区協議会・埼玉ブロック協議会への出向
協力・出向促進並びに出向者支援
7.京都会議・サマーコンファレス(横浜)・全国大会(東京)・ASPAC(ジャカルタ)・
世界会議(スイス/チューリッヒ)・関東地区大会(館山)・埼玉ブロック大会(三郷)へ
の参加推進
~はじめに~
『打診された役職や役目は断らないでチャレンジしてみろ!死ぬ訳じゃないし、人生や仕事において今後絶対に良い機会になるから』私が入会してすぐに、ある先輩から頂いた言葉です。元々私は余り前に出て発言したり、先陣を切って物事をすすめるタイプではありませんでしたが、その言葉を胸に様々な役職を LOM 内で経験させていただいたり、時には出向もさせて頂き役職も務めさせていただきました。
そうは言っても仕事・プライベートという2つの領分でそれまで生きてきた私にとって、JC という活動が今までの2つの領分と同程度の割合を占めてきていることに最初は戸惑いがありましたし、かなり大変な思いをしながら続けてきました。そんな私が何故今まで JC活動を続けているのか?何故理事長という役職にチャレンジさせて頂こうと思えたのか?
それは今までの経験からくる数え切れないほどの『後悔』と『得られたもの』があるからです。
JC とは単年度制の組織です。目指すべき長期的な目標は変わることはありませんが、その年によって行われる事業の内容や課されるものも変わるし、役職も変わるし、組織内の人員も変わります。だからこそ自分自身で課題をある程度設定しなければならず、そうで
なければ何も得られずに貴重な一年を漫然と過ごして終えることもあり得ます。私も各年度で異なった役職をさせて頂いたが、一年が終わったあとに、もっとこうすればよかったな、もっとあの人とはこういう風に接せればよかったな、もっと広い視点を持てばよかっ
たなど沢山後悔しました。しかしながらその一方で多くの仲間と同じ目標に向けて支え合い、共に苦難を乗り越えていくと言う経験は何にも代えがたいし、JC だからこそここまで出来たんだなとも感じます。こうした経験が自己を成長させ、新たなチャレンジをまたしていこう、私が仲間や先輩方にて提供してもらっていた機会を今度は提供していく側にもならなければいけないんだという気持ちで、一年一年新鮮で楽しみな気持ちで活動ができています。
【笑顔になってしまう街】
我々の活動エリアである戸田市・蕨市は交通アクセスも良い、教育環境が良い、歴史がある、駅周辺の再開発やインフラ整備も整っているという様々な魅力の詰まった街です。
そのため近年でも人口増加もしているし、これからももっと伸びていくであろう活気の溢れる良い街です。そんな活気の溢れる街をもっと良くするためには、良いところを今よりももっと伸ばし、誰もが前向きになれるよう地域の活性化を促すことが重要です。
活性化を促すこととは長所や魅力を伸ばし、自らの伸び代に気が付き、今よりもっと前向きになっている状態の人で溢れるようにすることです。人は伸び代に気が付き、それに対しての成功体験を得ることによって、長所をもっと伸ばそうと思うことは勿論苦手だっ
たり異なったことに対しても取り組もうとしたり、または気概を持ったりと色々な作用が生まれてきます。そうすることで笑顔になり、笑顔でなにかに前向きに楽しそうに取り組んでいたら、そこには人は集い、集った人も自然と笑顔になっていくことで明るい豊かな
まちへと繋がっていくと考えます。
【楽しむことが重要】
変化が多く、ストレスがかかり先行きの不透明な今こんな世の中だからこそ、悲観せず
に乗り越えていくためにも楽しむことが重要だと考えます。何かをする、興すにしても消
極的にやるのか、または積極的に楽しんでやるのかで結果は変わります。どうせやるのであれば積極的に楽しみ、自らの長所や魅力を積極的に活かしていくことで、自らの可能性に気がつくことができ、笑顔になっていきます。
またメンバーの皆様がそれぞれ持っている輝く個性を活かし、仲間と一緒に様々なことに自ら先頭に立って挑戦していってほしいです。その挑戦の過程を楽しむことが自らの、果てには我々青年会議所運動の成果にもつながるということを感じてもらいます。答えも正解も不正解もない我々の自由な運動自体が自身の成長に繋がり、そのことにも楽しさや喜びを感じることで、より自分ごととして運動に取り組むことが出来るはずです。そして関わってくれた人たちとも一緒に楽しみながら、より良い効果を、そして笑顔を地域へど
んどん広げて明るい豊かな社会へ繋げていきましょう。メンバー全員が主役です。
【周年事業】
2023年度は、とだわらび青年会議所創立25周年という節目の年であります。青年会議所とは単年度制の組織であるため、これまで培ってきた事業の振り返りを行うことや、先輩諸兄姉を始め今まで関わってきた関係諸団体・企業・行政の方々との関係性を構築し
続けることは困難であります。しかしながら今まで培ってきた素晴らしい関係性をこれからももっと紡いでいかなければなりません。節目である本年度こそ、改めて関係性の再構築を行うにふさわしいタイミングです。そこでとだわらび青年会議所単体で事業を行うのではなく、一人でも多くの笑顔を作るためにも、様々な企業・団体を巻き込み、協働して事業を行う必要があると考えます。そのような中でお互いの長所を発揮し合いながら、人の心にインパクトを与えるような事業に挑戦していってほしいです。そうする事で今まで関係を持てていなかった所とも自然と関係性が作れたりすることが出来ていくとも考えます。
式典においては、とだわらび青年会議所の今後の方向性の共有を当日行うことで、来場していただく先輩諸兄姉を始めとして、県内各地の LOM や行政・団体などの方々からの理解を得られるようにします。
我々が地域のハブとなり、様々な人を巻き込むことによってもっと色々な可能性や未来をメンバー自身も見ること・感じることが出来、またメンバーだけでなく我々に関わって頂いた方々も楽しみながらともに笑顔溢れる街へと繋がります。
【青少年育成事業】
地域の未来を担っていくのは子供達です。近年の子供達は戸田市・蕨市からも輩出され続けているグローバルユース国連大使の様に、社会貢献への意識や国際についての意識が高かったり、豊かな感性や個性、価値観を持ち合わせている子供も増えてきています。その一方で、身体を動かす機会の減少や、学校・家庭の中でもIT化が進むことで他者との密なコミュニケーションを取る機会が減少してしまっています。そんな子供達がより笑顔になって未来へ進んでいくためにも、これらの問題を解決するとともに子供自身の持ち合わせている長所や魅力・個性を伸ばせる事業を行い、実践させてあげることで、本人が持つ可能性に気が付いてもらいます。
また子供達は誰と一番長い時間一緒にいるのか?と考えた時には、やはり親である大人たちです。そのため合わせて大人達に向けても、子供達の持つ魅力に気が付き、一緒になって伸ばしていけるような事業を展開してまいります。そうすることで子供は様々なこと
へ積極的に取り組むようになり、自らの道を切り拓いていく事ができるようになっていきます。
子供達が楽しみながら日々の生活を送ることが出来ると笑顔も増え、それに対してのサポートをする大人側も子供の成長を楽しめる・喜べるようになるという好循環を促すことによって、笑顔が溢れる明るい豊かな社会へと繋がっていくと考えます。
【広報事業】
我々は今まで地域にとって様々な魅力的な事業を行っているが、事業の概要までを知っている人がまだまだ少ないです。その理由としては事業前・後の断片的な発信になってしまっていることや、事業の特性やターゲットに対して魅力的に映るような発信ができていないこともあります。その一方で紙媒体で行う場合は、今までの経験からある程度ターゲットを絞ることが出来ているため、効果的に広報できた場合は成果が出ています。
そこで本年度は我々の魅力的な事業を届けるために、紙媒体と同程度の成果をデジタルでも出します。他団体や他企業の行っているような広報の仕方を学び、とだわらび青年会議所に合ったデジタルでの広報面での更なる強化を行うことで、戸田市・蕨市を知らなかった層や興味のなかった層への広報にも繋がり、我々の運動の範囲が限定的で独りよがりにならず、より広範囲まで行き届くようにします。その中でも特に若者へ対して発信することで、拡散力も高まり、我々の手の届かなかったところへまで波及していくと考えます。そうすることで事業実施前だけでなく事業実施後の運動効果に対しても有用性も高まり、我々の魅力をもっと知ってもらえるようにします。効果的に伝えていくことでメンバー自身も楽しみながら日々の活動を送れ、対外の方々にも我々の組織に関わると楽しいのではないか、何か一緒にやってみたいなと感じてもらうことで、共感者が増え、笑顔溢れる明るい豊かな社会の実現へと繋がると考えます。
【全員拡大】
多数の経験あふれるメンバーが毎年卒業してしまう中、事業展開をしていく上ではもちろんではありますが、この組織自体を持続可能なものとするためにも拡大は必要であります。本年度は委員会の垣根を超えて10名の拡大をいたします。理事会での拡大会議や、
近隣LOM間でもゲストの情報交換を出来るようにし、全員で拡大するんだ!という意識を常日頃より持って頂けるようにします。自分が紹介した人がメンバーと触れ合うことで楽しみを感じてもらえると、紹介者としてもやはり嬉しいし、もっとその環を広げていきたいと考えてもらえるように皆でしていきましょう。成果という意味だと数字でしか見ることが出来ない部分なので、より成功体験としても感じてもらいやすいと考えます。
また2022年度でも積極的に行われているが、事業構築の段階の委員会にも積極的に拡大候補者を呼び、実際に自分も事業の担い手なんだということを感じてもらい、メンバーの魅力や JC 活動の楽しさを感じてもらうようにします。
【卒業生会議体】
青年会議所は40歳で卒業という制度がある組織ですので、常に新陳代謝が行われています。しかしながら様々な経験をしてきた人たちが歴を重ねるごとに、こういったことが出来たら面白いのになあ、と思い考えたとしても中々実現出来る場が少ないことも現状と
してあるように思います。出向先で実現する人もいるかと思いますが、是非現役で残るメンバーへその経験を LOM に残していっていただきたいと考えます。JC は楽しいんだということをメンバーに感じてもらいます。
【Vision 策定室】
単年度制には良い部分も沢山あります。しかしながら難しい部分としては、築いてきた事業や関係性が単年度で終わってしまう可能性もあるというところがあるかと思います。
そこで本年度は、前回の20周年の際に定めたとだわらび vision の改定をするこの25周年のタイミングで、30周年に向けた中期ビジョンを策定し、それに沿った継続事業を展開してまいります。
地域の課題に沿って5年間継続して同じ目的に向かって事業を展開していくことは、より広く効果を及ぼすことの出来る余地があったり、外部協力者との関係性をより強固にしたりと1年毎の検証や振り返り、計画の立案・再構築、また次年度に活かそうという反省
がしやすく、すぐに次の事業へ反映することが出来る部分にあると考えます。ただしこれは毎年同じことをやっていくという意味なのではなく、やらされている感がないように、常に皆で考えながらアップデートさせていくことが必要だと考えます。前と同じでなく、
より必要だと思うことを全員で考えて色々な角度から運動していくことで、明るい豊かな社会の実現へ繋がると考えます。
【メンバーの交流と成長】 私の JC 運動に対してのモチベーションや動機は、これまで関わって来ている先輩やメンバーの皆に導いてきて頂いたところがあります。お客さんが増えればいいなや、話すのがうまくなりたいなとか、入会動機の主語が自分であった人たちが、JC 活動を経るごとに主語が他人や地域へと変遷していく。その中でもやはり今でも私自身強くモチベーションとして感じていることは、誰かメンバーのため。そのような仲間を皆にも作って欲しいと思います。そこでメンバー全員で交流を深められるような事業を行います。私自身もそうでしたが、入会年数が浅いと他委員会のメンバーのことを余り知らないまま一年が過ぎてしまうこともありました。様々な魅力のあるメンバーに触れ合って頂き、より JC 活動に楽しさを見出してもらいます。
また JC 活動に楽しさを見いだすためには、まず我々の活動はなんのために行っているのか?どういった事業展開をしていけばよいのか?ということも同時に知って貰う必要があると考えます。組織の新陳代謝が進んでいて新しい考えや意見が出てくることは大変喜ば
しいことですが、まずは JC とはなにか?といったことを知る必要があります。そこで本年度はとだわらび塾を開設し、次年度以降の理事メンバーになり得る人を増やし、組織としての成長を促します。
【結びに】
私が大学生時代に、知り合った方に教えてもらった言葉で『V.S.O.P』という言葉があります。
20代では Vitality(何事にも積極的に取り組んでいきがむしゃらに挑むこと)を大切にしなさい
30代では Speciality(自分の専門性や得意な分野を身につけること)を大切にしなさい
40代では Originality(独自性を高めて、自分らしさを全面に押し出していくことと合わせて視座を高めること)を大切にしなさい
50代では Personality(そこに高い人間性や人間力を培っていくこと)を大切にしなさい といった意味で使われているが、これは冒頭で述べた JC で得ることの出来たかけがえのないものの内の1つです。JC は機会の提供の場だとよく言われていますが、様々な役職や職務・経験を経ることによって、青年経済人としての成長に繋がり、上で述べたような50代までかけて培っていくべきものを自然と30代にして経験できています。
そして私が JC 活動の中で得ることが出来た一番大切なものは、メンバーである皆です。
苦楽をともにしてきた、そしてこれから共にするであろう今後入会してくれる仲間たちです。そんな仲間たちと一緒に2023年度も楽しみながら、一年走り抜きたいと考えています。
是非メンバーの皆がまずは先頭に立って楽しみながら貪欲に挑戦し、もっともっと自らの長所や魅力を発揮することで我々の活動エリアである戸田市・蕨市を笑顔あふれる楽しい魅力的な街に一緒にしていき、この組織だからこそ出会えたかけがえのない仲間たちとともに明るい豊かな社会を実現させていこう。